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こんにちは!横井です。
前回は、脱サラし、いよいよ開業、というところまで簡単にお話しました。
今回は、現在の場所に焙煎機を設置を終え、会社設立から開業までのこと
駆け足でお話ししていきます。
当時、焙煎機の設置を許してくれそうな大家さんは少なく、色々物件を
あたりましたが予想以上に難航。
不動産屋さんから古い一軒家探しましょうか、という提案をいただき、
現在の場所が見つかり、めでたく焙煎機を設置。(1995年5月頃)
会社から帰ると毎日朝方まで焙煎の練習を繰り返します。
どうやってもうまく焙煎出来ず、心が晴れない毎日が続きます。
ある日、天井から焙煎したてのコーヒー豆が降ってきて、逃げ回るという
夢を見ました。かなりリアルな夢です。
身近な友人知人に飲んでもらい、感想をいただきながら一歩進んでは
三歩後退、、、といった日々を送っていました。
やがて届けてほしい、という方々も増え、自動的に宅配専門のコーヒー屋が
にわかに始まったのです。
当時はコーヒーのことやましてや焙煎など教えてくれる同業の先輩もなく、
思い切って質問しようものなら素人とわかっても相手にしてくれる人など
いませんでしたし、ましてや焙煎の妙技など教えてくれるはずもありません。
何から何かまで謎めいていた時代です。それでも何とか自己流の焙煎技術で
横井珈琲としての第一歩を記した訳であります。
時に、会社を退職した翌日、1996年1月1日のことであります。
看板もなく、名刺もなく、当然知名度も何もない横井珈琲がここ発寒の地で
密かに産声を上げ、発寒コーヒー野郎(笑)が誕生しました。
ご近所の皆様にはスーツを着た私の姿を見かけなくなり、どうしたものかと
話しかけてくださり、事情を知り「今度買いに行ね、、、」と、微笑んで
くれました。
そして、会社を辞めてからどんどん痩せていくのを見かねて、ある日、
「横井さん、うちはさ、2人家族でね、サンマ3匹もらったんだけど、
1匹食べてもらえる?」と、肉じゃがも一緒に届けてくれました。
あの時のサンマの塩焼きと肉じゃがの味と、「今度買いに行くね」
と声をかけてくださった真心に救われた感謝は忘れられません。
続く、、、
次は店頭販売を開始したところまでをお話ししようと思います。
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