こんにちは！横井です。
前回は、17年間の会社員生活を終え、念願の焙煎機の設置を終えたところまで
お話ししました。

当時、コーヒー屋さんと言えば、誰もが迷わず「喫茶店」を想起した時代。
私は、「コーヒー豆の提供者でありたい。。。」と、かっこつけていた頃です。
コーヒー豆の焙煎に憧れを抱き続けておりました。



友人の喫茶店を４年３ヶ月と１０日、お手伝いした経験があり、接客や
コーヒーを点てる愉しさは体験済みではありましたが、喫茶店のマスター像を
描いたことはありませんでした。

ところが。
コーヒー豆の宅配のお客様も増え出した頃、近くまで来たので寄ったけど
お店はない、住所に間違えはないのだが。。。
というお客様が増えてきました。
古い一戸建てに似つかわぬ太い煙突が２本がそびえ立っているだけで、
看板もなし。怪しさ満点のコーヒー屋です。

まずい、お店を作らないといけない。

慌てて友人知人に相談。限られた予算で、今のお店の原型が完成。
（その後３回細々と改装を重ね現在に至る）開店記念日は、11月7日。
嬉しくて一睡もできないま開店時間の10時を迎えた。おかしい、、、、
１時間経っても誰も来ない。あっ！誰にも知らせていない！（笑）
しかも、週の半分は宅配、宅配があるときは夕方開店という、
のんびりスタートの店頭販売の始まりです。

フルタイム（笑）営業は翌年（1997年）の春頃から始まり、
看板がなかったお店も何とか看板も据えられ、徐々にご近所のお客様も
増えていきました。

開業から3年半を過ぎた頃、スペシャルティコーヒーとの出会いがあり、
横井珈琲は大きく変わっていきました。

続く、、、、

27th Anniversary〜エストルニノ〜に寄せて その５（完結編）